今日から使える!ソーシャルメディアマーケティングの成功事例と基本施策
この記事からわかること
- ソーシャルメディアマーケティングの基礎基本
- ソーシャルメディアマーケティングでまずやること
- ソーシャルメディアマーケティングを成功させるための秘訣
ソーシャルメディアマーケティングを活用していますか?
「個人としてFacebookやTwitterを使っているけど、マーケティングツールとしては使ったことが無い」
多くの人がソーシャルメディアマーケティングに関心を持っていると思いますが、実際にソーシャルメディアマーケティングに取り組めている企業やマーケッターは多くありません。
「これから導入するつもりだけど何から始めていいかわからない」という人向けに、ソーシャルメディアマーケティングの基礎基本や成功事例をチェックしつつ、必ず導入したほうがよい成功のための方法を紹介していきます。
目次
ソーシャルメディアとは
ソーシャルメディアマーケティングを理解するために、SNSとは何か、ソーシャルメディアとは何かを理解しておく必要があります。
「そんなのわかってるよ!」という声が聞こえてきそうですが、わかっているつもりでもしっかりと理解できていないと、ソーシャルメディアマーケティングを成功させることはできません。
基本を押さえてしっかりと活用できるよう、SNSとソーシャルメディアについて理解していきましょう!
SNSとはWeb上の個人が集まる場所
Wikipediaによると、
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(social networking service, SNS)とは、Web上で社会的ネットワーク(ソーシャル・ネットワーク)を構築可能にするサービスである。
(引用:Wikipedia)
SNSの魅力は個人間のコミュニケーションであり、Web上でリアルに人と人がつながれるところにあります。
日本では、SNSはmixiから始まり、Facebook、Twitter、Instagram、LINEといったサービスが登場浸透してきました。
実名でクローズドなサービスから匿名でオープンなサービスまで、SNSのサービスには様々さまざまなものサービスが存在しています。
最近では、いったいどれを使ったらいいのかわからないほどの飽和状態になりつつありますが、代表的な4つのSNSについて、その特徴や利用者数、年代別のユーザー数をチェックしてみましょう。
いわずとしれた言わずと知れたfacebookは、創設者であるマーク・ザッカーバーグを題材にした映画が公開されるほど、世の中に影響力を持っているSNSです。
公式サイトによると、いまや月間のアクティブ利用者数は約23億人2,000万人(2018年12月31日現在)と世界最大のSNSの地位を獲得しています。
日本での月間アクティブユーザー数は約2,600万人で、年代別だと40代が最も利用していて、次点が50代と、年齢の高い層がよく利用しています。
Facebookの魅力は、リアルな人間関係をWeb上でいつでもつながっていられるということです。
ただ、一時期、常につながっているという状態がストレスになり、Facebook離れという現象もを引き起こしまし、現在では若年層の利用者が少ない傾向にあるのも特徴です。
Instagramというと、「インスタ映え」するスポットが注目され、観光地にまでなる影響力を持った持っているSNSというイメージですが、2010年10月にサービスを始めたのが2010年10月、社員は13人、売り上げはほぼ0の状態だった2012年4月にFacebookが破格の10億ドル(当時の日本円で約800810億円)でFacebookに買収することを発表したされたのが印象的です。
FacebookがInstagramの成長を恐れたため、買収により自社サービスとして取り込んだといわれていますが、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)の成長の起因が買収(M&A)にあることは明白ですので、結果としては、FacebookのInstagram買収は大成功をおさめたといえるでしょう。
そんなInstagramの日本での月間アクティブユーザー数は3,300万人で、年代別だと30代が最も利用していますが、20代、40代もかなりのユーザー数があります。
インスタ映えする写真を撮りたいがために、一眼レフカメラを持ち歩く「カメラガール」まで登場するほど、若者にはなくてはならないサービスに成長しています。
Twitterというと、炎上という言葉をイメージしてしまう人もいるのではないでしょうか?
ほかにも天空の城ラピュタが地上波で放映されたときの「バルス祭り」が瞬間ツイート数過去最多を記録して、サーバーダウンまで引き起こしたことも有名です。
Twitterの即時性と140文字という短い文章だからこそ、俳句や短歌、大喜利などの言葉遊びの文化があった日本人の相性に合致したともいわれていますが、日本人のTwitter好きは、世界からみると異常だそうです。
Twitterの日本での月間アクティブユーザー数は4,500万人で、世代別だと40代が最も利用していて、20代が次に続いています。
Twitterは、140文字という限られた文章しか投稿できないので、いいたい言いたいことをつなげた連続ツイートを活用した場面が多くみられます。
また、投稿できる文字数が少ないがゆえに有名人同士もしくは、全く関係のない人同士の議論が白熱するのも特徴の一つです。
LINE
LINEは、2011年6月にクローズドのコミュニケーションツールとしてサービスが開始され、タイムラインやニュースといったSNS的要素を追加しながら、今では保険や転職、モバイルデータサービスまで手掛けています。
LINEの日本での月間アクティブユーザー数は8,000万人以上で、40代が最も利用していており、30代、50代が次に続いています。
LINEの場合、タイムラインで情報を共有するというより、個人間やグループ間でのメッセージのやり取りがメインの使い方になっているのが特徴です。
また、年代別のアクティブユーザー数はInstagram以外で、40代が最も利用している結果でしたが、日本人の年代別人口と重なっているので順当な結果と考えられます。
紹介した4つのSNSの特徴を押さえつつ、次はソーシャルメディアについて考えてみましょう。
ソーシャルメディアとは
Wikipediaによると、
ソーシャルメディアとは誰もが参加できるスケーラブルな情報発信技術を用いて、社会的インタラクションを通じて広がっていくように設計されたメディアである。
(より引用:Wikipedia)
とあります。
つまり、ブログも掲示板もメーリングリストもソーシャルメディアということです。
先に紹介したSNSとソーシャルメディアを同じものとしてとらえて捉えている方もいるかと思いますが、同じものではなく、SNSはソーシャルメディアの一つです。
特にSNSを活用したマーケティングの効果が高いということで、ソーシャルメディア=SNSという誤解が生まれているということです。
ソーシャルメディアマーケティングの利点
ソーシャルメディアは、これまで最も活用されてきた広告媒体である「マスメディア」と比較されますが、「マスメディア」はテレビや新聞といった媒体を活用し、不特定多数の数千万人に広告を届けることができるのに対し、「ソーシャルメディア」は、興味関心の高いターゲットに絞って広告を届けることが可能です。
ここはかなり重要で、興味のない人に広告を届けたところでみても見てもくれません。
広告を打つからには、興味関心の高い顧客に対して魅力的な情報を届け、購入という行動を起こしてもらわないとお金をドブに捨てているようなものです。
ソーシャルメディアマーケティングは、これまでのマスメディアマーケティングに比べ、圧倒的に費用効果の高い戦略といえるでしょう。
ソーシャルメディアマーケティングの成功事例
次に、代表的なソーシャルメディアマーケティングの成功事例をみていきましょう。
YouTubeとFacebookを活用しリアルなビジネスに
いきなりコアな成功事例ですが、宮崎県にある長谷川水産に勤務している津本さんが実践している津本式と呼ばれる魚の血抜きに関するアイテムを扱っているサイトです。
もともとYouTubeで、これまでの常識にとらわれない魚の熟成方法を紹介しつつ、クローズドのFacebookグループで活動されていました。
独自のアイテムを使って魚の血を抜き、熟成させることで魚がよりおいしくなることを情報発信されていましたが、今ではそのオリジナルアイテムを販売するサイトを立ち上げたり、津本さんが仕立てた熟成魚がテレビで取り上げられたりしています。
YouTubeとFacebookを活用し、リアルなビジネスにつなげた成功事例といえるでしょう。
ビッグイベントを開催しSNSを活用して業績アップ
つづいては、クラフトビール業界のトップを走る「ヤッホーブルーイング」。
「ヤッホーブルーイング」
それまで日本に浸透していなかったエールビールを、目を引くネーミングと誰も思いつかないビッグイベントを開催し、SNSを活用して業績を伸ばしてきました。
今では、クラフトビール人気の火付け役として、業界のトップを走っています。
オンラインサロンが一つの経済圏として存在
最後に紹介するのは、「西野亮廣エンタメ研究所」。
「西野亮廣エンタメ研究所」
いまや知らない人はいないといえるキングコングの西野さんのオンラインサロンです。
SNSやブログ、リアルなつながりを最大限に活用して、現在やオンラインサロンの会員数は2万4,000人以上!
政令市を除く全国の自治体で、人口が2万人以下の自治体の割合は約47%にも及びます。
つまり、西野亮廣エンタメ研究所は、すでに一つの経済圏として存在している成功事例ということです。
ソーシャルメディアマーケティングで必ずやったほうがいい3つの施策
ソーシャルメディアマーケティングは、しっかりとした戦略と新しい専門的な知識やスキルが必要になります。
これからソーシャルメディアマーケティングを取り組もうと考えている経営者が、導入したほうがいい3つのことを紹介します。
1.専門スタッフの配置もしくは外注
SNSは若い世代へのアプローチがメインとなり、最もSNSをうまく活用しているのは会社経営陣よりも20代の若い世代です。
なにごとも、任せられることは、任せたほうがうまくいくのが世の常です。
一部の幹部が片手間でSNS戦略を練るよりも、SNSの専門スタッフを配置したり、SNS運用を専門家に外注したりしたほうが間違いなくうまくいきます。
人件費や委託費をケチったがために、ソーシャルメディアマーケティングが大失敗したなんてことにならないようにしましょう。
2.影響力の高いインフルエンサーにアプローチ
ソーシャルメディアマーケティングにおいて重要な役割を担っているのが、「インフルエンサー」と呼ばれるSNSのフォロワーをたくさん抱える人たちです。
単純に100万人のフォロワーがいれば、100万人に情報をダイレクトに届けることが可能なわけで、興味のないテレビ広告の商品よりも、興味を持っているインフルエンサーがすすめる商品のほうが欲しくなるのは当たり前です。
つまり、影響力を持つインフルエンサーの動向に注目しておいて、自社の商品やサービスに興味関心を持っている可能性があるインフルエンサーにアプローチすれば、より効果の高い広告を展開することができるわけです。
3.エゴサーチでファンを獲得
これは、キングコングの西野さんの受け売りですが、自分のエゴサーチをして、直接アプローチすることで、意外にもファンになってくれることがあります。
ある人や商品について、否定的な考えを発信しているということは、少なくともそれらに関心があるということです。
興味関心はちょっとしたことをきっかけに反対方向に力が向くことがあります。
なので、SNS上での否定的な意見を排除するのではなく、取り込むことによって、自社サービスや商品の売り上げを伸ばすきっかけになりえるということです。
ソーシャルメディアマーケティングの今後
ソーシャルメディアマーケティングは、これまでのマスメディアマーケティングにとって代わる存在に成長してきています。
電通の調査によると、2018年にはデジタル広告費の割合がテレビ広告費を上回り、その差は拡大していくと予想されています。
30歳以下の若い世代は、40代の人たちが当たり前に知っているテレビのタレントのことは知らなくても、チャンネル登録数が多いユーチューバーやインスタグラマーの名前は知っています。
これからのマーケティングは、YouTubeやSNSを活用したソーシャルメディアマーケティングが主流となり、市場は拡大していく一方なので、少しでも早くソーシャルメディアマーケティングを導入することをおすすめします。
まとめ
ソーシャルメディアマーケティングについて基礎基本から活用事例、今後の展開などを紹介してきました。
これからは、誰もがメディアになることができ、そのメディアが価値を持つようになります。
SNSを使って個人の価値を高めることは、社会を生き残るために必須のスキルとなっていくので、SNSの活用により個人の価値を高めるのはもちろんのこと、ソーシャルメディアを使ったマーケティング戦略が必要になってきます。
ソーシャルメディアマーケティングをもっと学んでから始めようと思っているのでは、いつまでたっても走り出すことはできません。
「習うより慣れろ」という言葉もあるように、走りながら修正していけばいいだけですし、やろうと思ったそのときがスタートするときです。
今からソーシャルメディアマーケティングを取り入れて、ネットビジネスを成功させてくださいましょう。